順位の決め手は、都市の経済状況や社会情勢、都市機能、 日々の暮らしやすさや、そこで暮らす人たちに幸せをもたらす都市であるかどうかを 『MONOCLE』が独自のデータベースで評価したとのこと。 福岡の暮らしやすさが、世界的に上位にランクインされる秘訣は、一体なんなのか?! その魅力を、「fca」でも感じてもらいたい…..!! と思い、とあるお店を訪れました。
今回訪問したのは、福岡市薬院駅のマンションの一室にある、ギャラリー「望雲」さん。 年に何度か企画展示、落語会や能イベント、移動ギャラリーなどを開催しており、普段は陶磁器・ジュエリー・手ぬぐい・ガラス細工・紙ものなど、幅広く展示販売しています。
静寂な佇まい。絶妙なバランスで配置されています。
独特な雰囲気に包まれる「望雲」のスタッフさんと一緒に、「fca」の「a 雰囲気」について一緒に考えてみました。
蓑毛さん(左奥)、鶴田さん(右奥) 望雲オーナーの鶴田さん(右奥)は、陶芸家で有名な濱中史朗さんの作品と出会い、 その後さまざまなご縁をきっかけに、企画展示やイベントを始めるようになりました。 店内には、濱中史朗さんの洗練された作品が数多く飾られています。
濱中史朗さん作 ランプシェード これらの作品を展示しているのが、蓑毛さん(右)。 毎朝店内にお香を焚くそうで、その香りがほのかに名刺からも漂っていました。 風情ある素敵な女性です。 “ギャラリー「望雲」の居心地は、どのようにしてつくられたのか?”
鶴田さん 鶴田さん「展示の仕方、展示物、香り、接客… 色々あるけど、トータルですかね。音楽とかも、邪魔にならない感じで。だけど、いいものを選んで提案したいっていうのはあります。」 蓑毛さん「お客さまはそれぞれ違うんですよね。自身でゆっくり見て選ばれたい方もいらっしゃいますし、一つ一つ説明を求められる方もいます。ただ、ああいう空間なので、一言声を掛けることで、お客様が何を求めているのか… たくさんの方と接していくなかで、心地いい空間づくりから接客まで、時間はかかったと思うんですよね。」
「fca」プロジェクトリーダーの佐藤さん(右) 鶴田「説明をあんまりするのも違うかなと思っていて。やっぱり、真っ白な感じでものを見てもらって、その方が感じるっていうのが大事だと思うんです。日本人って、割と美術館とかで有名な人の展示だと、『わあー』って並んで、もうほんとに好きなのかな?って思うときも結構あるんです。だけど、こんなところに見に来るっていうのは、知らない作家の作品を、お客さま自身の目で見てもらうことができるので、そこを大事にしたいというのはありますね。」 ――作家の説明や、作品の背景も説明しないのですか? 鶴田「そこはもう、お客さまに任せています。ゆったりと時間を過ごしていただきたいですね。おうちみたいな感じだから。何か、友達のうちに来ている感じとか、親戚のうちに来ている感じでいてほしいです。子どもとか、結構ごろごろするんですよね。 もちろん、ご質問いただければ、できる限りお答えしますよ。」
蓑毛さん 蓑毛「基本的には、『好き』なんですよ。”素直に素敵”だと感じられるものを、販売させていただいてることが一番だと思います。決して押し付けではなく、 良さをお伝えすることで、お客さま自身に感じて選んでいただく… スタッフ自身が心から良いなと感じていることが、空間や接客からそれが相手にも伝わる… たぶん、そういうことなのかなって。」 “自分の目で見て、感じて欲しい。” 名前を知らなくても、ふと目に止まり、気に入ってしまうものがある。 自分で見つけた瞬間の喜びを、ギャラリー「望雲」は大事にしていました。 まるで自分の家のようにくつろげる空間。 そこには、自然と居心地のよさが垣間見れました。 最後に。
望雲の珈琲 店内に飾ってあった「望雲の珈琲」。 山口県萩の「長屋門珈琲カフェティカル」による望雲オリジナルブレンドだそう。 萩といえば、濱中史朗さんの出身地。ここにも、素敵なご縁があったのでしょうか。 今後も、「fca」は定期的にイベントを開催していきます。 お気軽に、ご参加ください。 お問い合わせ先:theartoflivingJP@gmail.com