離島キッチン 福岡店
離島キッチン 福岡店 東京と島根の隠岐郡にも店舗があるのですが、 東京の「神楽坂店」は、なんと堀部安嗣建築設計事務所のすぐ近くにありました! 堀部さんもご存知のようで、中に入ったのは初めてとのこと。 都内にいながら日本中の離島料理が食べられるとのことなので、 今回はお酒を飲みつつ、立食パーティーを挟みながらの和気あいあいとしたイベントに。
歓談タイム 裏でせっせと準備をしてくれている、離島キッチンのスタッフさん。
本日の献立 18時半〜にも関わらず、18時すぎには既に多くの人で賑わっていました。 堀部さんと直接お話できる貴重な機会ということもあり、 「facebookを見ました!」という、飛び込み参加のお客さんもチラホラ。
「fca」について語る堀部さん 18時半。堀部さんのトークイベントが始まりました。 いつも通り淡々と、時には冗談を交えながら、「建築」に対する熱い想いを語っています。 残念ながら来れなかった方に、お話の一部をちょっとだけご紹介いたします。
住宅「fca」 fcaの「f」は、「function」機能。 家が愛され長持ちするのに、とても大事な要素の一つです。 ただ、この「function」。 『ハウスメーカーに頼めばいいのではないか、食洗機があったらいいのでは、床暖房があれば・・・ミストサウナがあれば・・・』 そういった設備のメカに「function」があると勘違いされている方がいるんです。 それを否定するつもりはありません。 でも、もっと大事なところはそこじゃないのではと思うんです。 設備は、建築の中で最も早く寿命がきてしまう。 それを一生懸命やっても、10年後、20年後の費用対効果が得られない。 30年後、40年後、50年後も、変わらない価値の「function」を見つけないといけない。 動線計画はそのうちの一つですね。 — fcaの「c」は、「comfort」快適。 五感に触れる温熱環境。 高気密・高断熱という目に見えないところも、大事にしています。 — fcaの「a」は、「ambience」雰囲気。 自然素材による風化は味わい深いが、 コーキングや新建材に頼り過ぎてしまうと、劣化が早くなってしまいます。 — そして堀部さんは、「fca」を通じて 『風景に対しての意識を考えたい』とおっしゃっていました。 それは、「自分の家さえ快適になればいいや」といった利己的な考え方ではなく、 「自分の作る家は、かけがえのない日本の風景の一部になるのだ」と責任と役割を立ち止まって考え、利他的な雰囲気・要素をみんなでつくっていく。 すると、日本の街・風景から近隣との関係からコミュニティから、 徐々によくなっていくのではないだろうか。 それらは、家一軒から考えられることなのではないだろうか。
会場のお客さん 会場のお客さんたちは、非常に興味深く堀部さんのお話に耳を傾けていました。 堀部さんの「建築」への眼差しは、私たちに新しい暮らしの考え方を与えてくれました。 ここで歓談タイムを挟み、 続いて『福岡の未来について考えるプロジェクト』が行われました。 講師は照井亮さん。
ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズの照井亮さん 照井さんは、昨今主流となっているアイコニックな建築の都市づくりに 「果たして、これは持続可能な都市のありかたなのか?」と疑問を投げかけ、 土地に暮らす人々、未来にその土地に住む人々、そして街づくりに関わる人々が、 共にその土地のアイデンティティをつくることを目指し、調査・研究を進めています。 その調査方法は、 「エスノグラフィ」というユーザー観察の手法が用いられているのですが、詳しくは次回! 実際に、皆さんにも「エスノグラフィ」を体験していただきたく、 只今イベントを企画しております。 要は、 「家」を買うとき、住む場所ってものすごく慎重に決めますよね。 自分に合った居心地のいい場所とはどこなのか? そもそも、自分はどんな時に居心地がいいな〜と感じるのか? それが、体験できるかと思います! 堀部さんが設計された「fca」を通じて、 長い目で見た「家のかたち」「居心地の良さ」を今一度 本質から立ち戻って考えてみてはいかがでしょうか?